“せともの”という言葉が生まれた愛知県瀬戸市愛知県瀬戸市は、陶磁器の代名詞になっている“せともの”という言葉が生まれた、やきものの産地です。山をこえると、美濃焼の産地、岐阜県・多治見市へとつながっています。瀬戸市を楽しむ出発地点は、名鉄瀬戸線の尾張瀬戸駅から。名古屋・栄町駅から30分ちょっとで辿り着きます。中心市街地は、771年創建の「深川神社」周辺瀬戸の中心市街地は、771年に創建された「深川神社」の周辺です。お店の多くは、火・水曜休みで、木曜から日曜に訪れることがおすすめです。個性的店主がうごめく、アーケード商店街名鉄瀬戸線の尾張瀬戸駅から徒歩数分に、新旧のやってやるぜ感に燃える個性豊かな店主がうごめく「せと銀座通り商店街」があります。藤井聡太くんの強烈な応援でよく見かける商店街はココです。川向こうには、瀬戸の“ツクリテ”をよく見かける、ものすごく時の流れがゆったりとした「せと末広町商店街」もあります。深川神社の参道には、瀬戸濃度120%のディープスポット「宮前地下街」があります。まずは、こちらをじっくり歩いてみてくださいね。中心市街地には、よーく見てまちを歩けば、橋の欄干や民家の壁など、そこらじゅうの景色に陶磁器を見つけることができます。お好きな方はそれだけでもおもしろいと思うのですが、もっと産地らしい場所へ行きたいという方は、尾張瀬戸駅から1.5kmほどで到着する「洞」地区があります。やきものの産地らしい風景が残る、洞地区洞地区へは「せと末広町商店街」から10分ほどで到着します。昔ながらの窯屋さんをはじめ、陶芸家、アーティストのみなさんなど、多くのツクリテさんが暮らしている場所です。洞は日本で初めての陶器製のタイルが生まれ、江戸時代の頃には手作業で一般の家庭や旅館などで使われる日用品を大量生産してきた歴史があります。そんな歴史を感じる景色が残る先が「窯垣の小径」。かつて職人さんたちが通るメインストリートだったという細い小径には、瀬戸でしか見られない、窯道具を積んだ「窯垣」があり、独特の風景を作り出しています。この先には、江戸時代からつづく「瀬戸本業窯」があり、瀬戸で採れる粘土や釉薬を使って、当時のままの作り方で、うつわをつくっています。2022年5月には「瀬戸・ものづくりと暮らしのミュージアム」(瀬戸民藝館)が誕生しました。瀬戸の原点のようなものづくりを続けている窯元さんが開く民藝館で、「せともの」を知る最初の一歩に、どうぞお出かけくださいませ。窯元の工房開放は春と秋です尾張瀬戸駅から5kmほどの場所にも、品野、赤津、水野というやきものをつくるエリアがあります。多くの窯元さんが、ふだんの平日はお仕事で土日はお休み。そのため、工房見学は難しいことが多いですが、春と秋には工房を開放する「品野工房めぐり」「赤津 窯の里めぐり」「水野窯めぐり」が開催されています! この時は工房見学ができて、ご本人とお話して、直接うつわが購入できたりもできる貴重な機会です。また、お泊まりでいらっしゃる方は、明治時代に活躍した陶工・川本枡吉邸を改装した「ますきち-宿泊・喫茶・土産・案内-」へよかったら、お越しくださいね! こちらでまちの案内もしております。