ほやほやとは? 本日、7月7日(金)、“せともの”が生まれたまち、愛知県瀬戸市のまちあるき案内サイト『ほやほや』が、約5年ぶりに大リニューアルしました。2018年に産声を上げたこのローカルメディアは、ライターになりたいと東京へ飛び出し、10年以上ぶりに地元へUターンした、わたくし “ほや子”こと・南 未来の情熱と勢いで、つくられてきました。これからは瀬戸を愛するみなさま、商店街の店主や陶芸家など、みなさんとともに、瀬戸の魅力を発信していきます。新たな書き手のみなさんが加わることで、これまで以上にまちのおもしろさが発信される予定です。これからも、自分で原稿を書きつつ、みなさんの原稿を確認しつつ、記事を公開していきたいと思います! 原稿が届くのが、とても楽しいです。ここで改めて『ほやほや』が生まれた理由、そして、これからやりたいことについてお伝えさせていただきます。『ほやほや』の出発点『ほやほや』のはじまりは、2018年のこと。ほや子の弟がパン屋「aime le pain」を開くから、ねーちゃんにも手伝ってほしい、と相談を受けたことをきっかけに、瀬戸へ戻ることを検討しはじめました。当時は、東京・根津暮らしを経て、取材でめちゃくちゃ気に入った、小さな港町の神奈川県大磯町へと引っ越し、のんびりと暮らしていました。そのときに瀬戸の情報をネットで検索しているうちに、「ゲストハウスますきち(現・ますきち -宿泊・喫茶・土産・案内-)」を発見。オーナーの南 慎太郎にすぐに連絡をして、会いに行くと、北海道大学を卒業して、いきなり地元で起業しようとしているという、変わった青年でした。そのときに、なんだか瀬戸をおもしろくしそうな人物だと直感。瀬戸はここからおもしろくなるに違いない。今、このタイミングを逃すわけにはいかない!!! という謎の想いに突き動かされ、翌月には瀬戸で暮らしはじめていました。このあたりの詳しい話はgreenz.jpという媒体で書きましたので、こちらへどうぞ。 最新情報ではなく、まちの空気感を伝えたいせっかく地元へ戻るなら、まちのことを伝えたい。そう思い、戻ってくるときには、『ほやほや』をはじめる準備をしていました。ライターとしては、やりたいことは明確にあり、関東にいたときに、キャッチできなかった瀬戸の空気感、今、どんなひとが暮らしているのか? そうしたものを届けられるローカルメディアをつくりたい、と考えていました。瀬戸は“せともの”という言葉が生まれたまちであり、1000年以上も続くやきものの産地です。けれども、新興住宅地に生まれた私は、陶芸関係の知り合いもおらず、瀬戸に戻ってくるまでは、どこでどんなふうにつくられているのか、ちっとも知りませんでした。さらに、当時の瀬戸ではSNSを使う人も少なかったので、まちにどんなお店があるのか、どんな人が暮らしているのかも、謎に満ちていました。けれども、自分のまちを客観的にみてみると、歴史がある分、文化があり、街並みはレトロで好きな人は好き! という感じだし、店主たちも店主ファーストでかなり個性的。何より知られていない情報が山のようにあり、ライターとしては、まさに宝の山を見つけた気分でした。そこで、こうしたことを空気感が伝わるようにエッセイで綴っていくことにしました。いつか、作家として旅のエッセイ本を出してみたい、という夢もあったのかもしれません。 あれから5年時が経ち、今、瀬戸は自分が想像していた以上に、楽しい日々となり、驚いています。瀬戸市の中心市街地の商店街エリアには、本当にほんとうに、お店が増えました。「ますきち」での案内用に、まちあるきマップも制作したりしているのですが、新しいお店だけで15軒以上。取材する先がなくて困ることもまるでなく、どんどん増えています。2022年には「ヒトツチ出版」という小さな出版社も立ち上げ、『まちをあるく、瀬戸でつながる』という本を書かせていただきました。これは瀬戸の案内本です。出版して1年以上経ちましたが、今、まちをおもしろくしているみなさんに丁寧に聞いた言葉なので、色褪せず、読んでいただけるものだと思っています。1年以上が経ち、改めてより多くの方に読んでいただきたいと考え、これから『ほやほや』内で、無料公開していきますので、この機会に読んでみてくださいね。『ほやほや』編集部は「ヒトツチ」です!実は、みんなでまちの案内サイトをつくろうという計画は、2018年からありました。企てていたのは、わたしではなく、今は旦那となった南 慎太郎。媒体名も決まっていて、『リセト』という名前でした。私が瀬戸へ戻ってきた時には、ちょうどウェブサイトを制作する人、書く人、みんなにもお願いして、これからまさにスタートというところでした。けれども、私が現れたことで、やりたい人が現れたから、もう全部任せよう! とストップ。わたしに任せ、それ以来、南に手伝ってもらいつつ、ひとりでごにょごにょほそぼそと苦戦しながら、続けてきました。けれども、そんな『ほやほや』も、これからみんなでつくるものへ。運営メンバーも、私だけではなく、まちを伝える、お土産店「ヒトツチ」の代表・南 慎太郎、ディレクター兼デザイナーの山本真路が加わったことにより、このホームページもすべて自前でつくることができました!今後は、ヒトツチを編集部であり、瀬戸の案内所としてリアルな案内もできたらと思っています。夏も近づき、いよいよ旅行シーズンです。瀬戸にお越しの際には、お気軽に遊びにきてくださいね。そして、今回、改めて記事を書いてくださるまちのみなさんには、感謝でいっぱいです。これから連載メンバーもすこしずつ増えていく予定です。それでは、新たな船出。いってまいります!