瀬戸市の中心地には、すばらしくディープなスポットがある。
その名も「宮前地下街」。瀬戸らしさをドンドン放り込んで、長年、煮込んでいるうちに、なんだかものすごいモノが出来上がったみたいな場所だ。尾張瀬戸駅からは歩いて10分ほど。やきものの祖といわれる加藤四郎左エ門景正(藤四郎)さんが祀られ、創建771年とたいへんな歴史を持つ「深川神社」の参道にあたる。ところが、地上にあるのに「地下街」など、かなりミステリアスな空気が漂う。

この通りはかつて屋台街で、それをお店にしたという歴史がある。瀬戸川沿いに建つ巨大な鳥居をくぐり、その並びを見ていくと、3代目のかわいらしい女性店主が営む「金魚と小鳥 安藤金魚店」、瀬戸のソウルフードともいえる、豚肉を甘辛く煮込んだ出汁が決め手の「焼きそば 大福屋」、オープンしていたらラッキーな「たこ焼き 深川」と、確かに屋台感あふれるお店が目につく。
さらに、ずんずん奥へ進んで行くと、金曜日のみ空いているお茶屋さん「高香園」、帽子屋作家さんのアトリエ兼ショップ「作家の店 窯ぐれ」があり、全国からお客さんが殺到している「うなぎ 田代」がお出ましする。ここのうなぎ屋さんは、朝一に直接訪れて予約をした上で、数時間後にまた戻ってきて食べるというシステムで、常にお客さんでいっぱい。おそらく瀬戸の中でも1、2を争う繁盛店で、いつもキョーレツにおいしそうな煙をもうもうと漂わせ、食欲をそそる。

ここまでのお店は外からのぞけるので、誰でも訪れやすい。けれど、ここから先は一気にハードルが上がる。「酒道場 久兵衛」や「喫茶 あかり」といったお店は、中がよくみえないが、地元の人がこよなく愛する名店中の名店。一歩店内へと入れば、お店にウン十年と通っている地元の常連さんたちが埋め尽くす。扉を開けた瞬間、一斉に新参者に視線が集まり、うおっと思わず後ずさりしたくなるが、そこを入ってみると、新たな世界が開けるんですネ。

私は「喫茶 あかり」で、ちょいちょい愛知県名物の“モーニング”で利用しているので、極めて入りづらい中がどうなっているのかを次回お届けします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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喫茶 あかり