『ほやほや』編集長のほや子です。このたび、今年4月に立ち上げた瀬戸のお土産店「ヒトツチ」で、瀬戸の名物のお土産をつくりたい! と、市内の人気洋菓子店「patisserie EISENDO」さんとコラボして、「窯垣の小径クッキー」というお土産をつくりました。一体どんな商品? 今年1月頃から模索しながら、つくってきた中身について、お届けします。 瀬戸の風景を伝える「窯垣の小径クッキー」誕生です!小箱1,080円大箱1,980円。「ヒトツチ」代表・南 慎太郎からのコメントを紹介します!「『窯垣の小径クッキー』は、2021年まで「YUI」さんという販売元から発売されていたお土産の復刻版です。ヒトツチでは、やきものの産地・瀬戸の風景を伝えるお土産プロジェクトを進めていまして、半年以上の月日をかけて、ついに完成しました。宿泊施設ますきちを運営する中で、瀬戸らしいお土産が欲しいと考えていました! 観光の方にはお土産として、まちの方にはちょっとしたお手土産にしてもらえたら嬉しいです」「窯垣」って、なんだ???「窯垣」とは、文字のごとく、かつて登り窯で使われていた窯道具を積み上げて、作られた石垣のようなものです。瀬戸ではかつて登り窯で大量にやきものを焼いていました。写真は、「瀬戸本業窯」さんが工房を改装し、つくった瀬戸・ものづくりと暮らしのミュージアム[瀬戸民藝館]に残る登り窯です。登り窯は山の斜面につくられ、写真のように穴が空いた焼成室といわれるお部屋があり、ぎゅうぎゅうに商品になるやきものを詰めて、焼き上げます。そのときに、よりたくさん詰めるために窯道具と言われる、やきものを焼くための台(タナイタ)や柱(ツク)、積んで倒れないようにするカバー(エンゴロ)が使われます。中をのぞくとこのような感じになっています。窯道具は、登り窯の中で何度も使われるので、すこしずつ弱っていき、ヒビが入ったり、割れたりすると役目を終えます。けれども、やきものは1300度で焼いても、燃えません。つまり、役目を終えたあとは、産業廃棄物になってしまうのです。そこで、当時の職人たちによって、これを有効活用しようと窯垣にしたのです!代表的な景色でいえば、こちらです! 今では、幾何学模様のアートのように。すごく雑に積んで風化しているものもあれば、とても美しく積み上げられているものもあり、そこもおもしろさのひとつです。「窯垣の小径」は、そんな窯垣が400メートルほど続く小径で、もともとは、職人たちが行き交うメインストリートでした。通り沿いには、窯元たちの家が並んでいて、やきものの産地としての風景が色濃く残っています。これだけの量の窯垣があったということは、信じられないほどの数のやきものが、世の中に出ていったということ。そして、それをつくる職人たちは、一体どれだけいたのでしょう?今はとても静かな小径ですが、当時の様子を想像すると、わくわくします。品野ロールで有名な洋菓子店「patisserie EISENDO」が他店と初のコラボです!さて、ここからは気になるお味についてお伝えします。まず、製造元としてコラボさせていただいたのは、洋菓子店「patisserie EISENDO 瀬戸店」さん。明治時代に和菓子屋「栄泉堂」さんとして出発し、現在は洋菓子店として人気を集める老舗です。今回、店長の伊藤笑美子さんが、一緒にプロジェクトを進めてくださいました! 今年3月中旬に、初めてお会いしてから1ヶ月に一度程度打ち合わせを重ね、味やサイズなどの試作を繰り返し、完成に至りました。エンゴロ(丸)は、抹茶の米粉クッキー。ツク(円柱)はココナッツのメレンゲクッキー、タナイタ(四角)は、オレンジピール入りのクッキーです。[笑美子さんからの味の紹介]「エンゴロは、米粉を使っていまして、しっとりしています。抹茶はすごく濃厚というよりは、ほろ苦で食べやすく。ツクはメレンゲにココナッツファインを入れて、低温で焼いて仕上げました。タナイタは、ちょっと硬めで、オレンジピールを刻んで、刻んで、入れています。食感がそれぞれ違うので、味と楽しんでいただけるんじゃないかなと思います!」ただいま、クラウドファンディングで先行予約中です! 10/7(土)に発売予定です。瀬戸の名物をめざして、盛り上がったらよいなと進めています。よかったら、応援いただけるとうれしいです。記事のシェアだけでも、とても嬉しいです。ぜひ、よろしくおねがいいたします!