初めまして瀬戸の玄関口をめざすお宿 『ますきち -宿泊・喫茶・土産・案内-』の店長をしています。加藤みなみです!瀬戸で生まれ瀬戸で育ち、瀬戸で就職をしました。 1999年生まれ、24歳です。 趣味は食べること、みんなでワイワイ騒ぐこと、一人旅、ドライブ、バイク、ギター、カメラ、掃除、他にもいっぱいあります。 第1回は自己紹介も兼ねて、私がますきちで働くことになった経緯とこれから連載していきたい内容について書きますね。 長くなってしまいそうな予感……。ますきちとの出会い。ゲストハウスに興味を持ち始めたきっかけ私の大好きな職場、ますきちは「ゲストハウスますきち」として2018年にオープンしました。ゲストハウスとは、お客さん同士が共有でリビングや水回りを使う、シェアハウスのような宿のこと。共有スペースが多いため自然と交流が生まれるのも大きな魅力です。 宿として求められる役割が増えてきたこともあり、間口を広げるためにも『ゲストハウス』という部分を宿名からとっぱらい改名し、以前よりも様々な目的で利用してもらえるようになった「ますきち」。私がますきちと出会ったのは短大時代。 まだ『ゲストハウスますきち』だった頃でした。 英語が使えたら、将来便利だろうなあというだけの気持ちで超テキトーに選んだグローバル観光学コースという学部で、卒業する為だけにダラダラと授業を受けていました。何にも興味がなく、とにかくやる気がなかった。 受けていた と言えるかも怪しい授業態度。観光業について学ぶ授業の中で先生が見せてくれた動画の中に京都のゲストハウスが出てきて、その存在を初めて知ります。 なにこれ面白そう! 行ってみたい! と興味を持ち、どこのゲストハウスに行こうかなと調べていくなかで、すぐ近くにあった「ますきち」を見つけました。その日のうちに予約を取り、ひとりで泊まりに行ってみたところ、そこには私の知らない世界が広がっていました。 出会って数十分の方の車に乗せてもらい、一緒にお酒を買いに行ったり、お庭で花火をしたり、朝4時までキッチンで話し込んだり……。翌朝は、オーナーの南さん含めゲスト全員が寝坊してしまい、チェックアウト時間を大幅に過ぎていたのですが誰も慌てていない笑「これからボードゲーム大会やるけどみなみちゃんもどう?」と誘ってもらい、結局夕方まで居てしまったりと本当に自由な宿でした。 それまで学校の友達とバイト先の人としか関わってこなかった私には、そのゆるさと自由さと距離感がすごく新鮮で印象に残っています。ひとりでどこかに泊まったのは、それが初めてだったのですがすっかりハマってしまい、他のゲストハウスにも遊びに行くようになりました。 ひとり旅の帰りにキャリーケースを引っ張ったまま登校していたことも。就活シーズン、絶賛反抗期短大1年の終わりがけ、周りと同じように髪を染めスーツを着て、いざ就活スタート。企業の合同説明会に参加しました。駅から会場まで歩いている時、周りが全員同じ髪型、格好をしているのを見て、なんだこれ! 気持ち悪い! と吐き気を覚えました。自分もその中の一員になっているんだと思ったらその場から逃げ出したい気分でした。周りの大人や同級生にこれを話すと「いやいや、就活ってそういうものだよ。生活していくにはそうするしかないじゃん」と言われていたのですが、私はどうしてもそうやって割り切ることができなかったのです。「私は私にしか出来ない仕事がしたい! 企業の歯車のひとつになんてなりたくない! 本気で興味を持てる仕事を見つけるまで就職しない!」と、一丁前に主張してました。周りがどんどん夢を叶えていく中、就職率100%をうたいたい学校の先生に追いかけられ、どうするつもりなんだ! と怒られる毎日。「嫌なものはいや!」と反発しつつも、自分を客観視しては幼稚だなあと悩んでもがいていた短大時代でしたが、後悔はひとつもありません。あの時ヤダヤダと言い続けたからこそ、天職だと思える大好きな仕事に出会えました。 あなたの人生だからね、と見守ってくれていた両親にも感謝です。卒業後、2年間のフリーター生活短大の卒業式は、直前にコロナが流行り出したため中止になりました。 そのせいで、私は卒業したという実感がしばらく湧かなかったです。卒業後、在学中のバイト先であった名古屋の帽子屋さんにてフリーターを続けつつ、ますきちでイベントがあれば時々顔を出していました。 コロナが原因で売り上げが激減してしまった帽子屋さんは、その後すぐ閉店することになってしまうのですが、「ますきち」のおかげでご縁が数珠つなぎになっていき、私は瀬戸でバイトを3つほど掛け持ちしていました。瀬戸での知り合いが増えて生活が楽しくなってきた頃、ノリと勢いでますきち2階のシェアハウスに住むことに。 週末には業務をお手伝いしていたのでこの時からますきちのスタッフとなります。その後、シェアハウスだった2階部分を客室に改装することになりシェアハウスは解散。実家に戻り、今後いつまでフリーターで居続けるのかを考えていた時、ますきちオーナーの南さんから電話をもらいます。「客室を増やすことで、新しいスタッフが必要になる。そこでみなみちゃんが社員として入ってくれたら一番嬉しいなと思って」と。尊敬している南さんにそう思ってもらえたことが、嬉しくて嬉しくて。 すぐにお返事をして2022年春から社員になりました!2023年からは店長としてますきちを任せてもらえるようになり、自分の判断で動けることが増えました。 ご近所の常連さんの顔も覚わり、宿泊のお客さんもだんだん増えてきてお仕事がどんどん楽しくなってきました。グローバル観光学コースにいたくせになーんも活かせてないや! と思っていたけれど、なんだかんだ今は超グローバル観光的なお仕事に就くことができています。 英語は苦手だけども身振り手振り、翻訳アプリを使いながら頑張ってますよ!連載内容について連載していくにあたって、私にはどんな記事が書けるだろうかと色々考えていたのですが・地元民ならではの瀬戸の楽しみ方・ますきちのインスタに載せるにはプライベートすぎちゃう私の瀬戸での過ごし方をここでご紹介できたらおもしろいかなと思いました! 最近は面白いお店がたくさんできたおかげで友人が瀬戸に興味を持ってくれるようになり、遊びに来てくれるのであちこち連れまわしております。 そんな友達に紹介する感覚で、皆さんにもご紹介しますね! ここまで読んでくださってありがとうございます。次回はさっそく、私の大好きな瀬戸の推しスポットをご紹介しますね。