窯垣の小径」の近く。かなり混みいった路地。
先週末、リユースショップ「道具屋」が、ひっそりとオープンした。このお店は、「せとで住もまい!」という、瀬戸市の空き家バンクでも紹介され、ほや子もやや狙っていた「100万円」の物件が生まれ変わった。日曜に訪れ、やかんを購入したことで、私は「道具屋」の初めてのお客となった。
「道具屋」ができる、ということを知ったきっかけは、2ヶ月ほど前だった。
ある日、「ますきち」に長身で、端正な顔立ちの男性がやってきて、『道具屋通信』なるものの表紙を印刷した、ペライチの紙を渡された。そこには、「路地裏ってアナーキー」、「鼻歌独立戦争の幕開け」、「俺は用心棒」といった文言が、独特すぎるバランス感覚で並んでいた。

ヤバい、とんでもない逸材が現れた……!
話を聞くと、瀬戸で100万円という爆安の空き家を手に入れ、お兄ちゃんが「道具屋」を開くという。そして、『道具屋通信』で店の宣伝をすると。これからオープン予定なので、よろしくお願いします、と挨拶にやってきたのだが、そのまま去っていきそうだったので、「オープンはどうしたら、知ることができるんですか!?」とあとを追うと、表紙の裏にボールペンで住所、電話番号、メールアドレスを書き、手渡された。

そして、待ちに待った「道具屋」は、11/30(土)にオープンした。
店主の野澤さんは、弟さんとかなり似た空気感を持つ。お話を聞くと、小さい頃からものを直すことが好き。何でも、自分で直して、使ってきた。お店をはじめる前までは、ビルに常駐するメンテナンス会社で働いていた。とにかく、直すことが好きなのだ。お店では不用品の引き取りをし、直るものは直し、販売。1か所500円で自転車も直すし、刃物も研ぐし、できることはなんでもするという。

私がとても楽しみにしていた『道具屋通信』も、完成していた。
まだ包みに包まれていた冊子をべりべりとはがし、渡してくださった。ページをめくると、「道具屋通信」の説明書きがあり、こう書かれていた。

「世渡り上手な性質ではない兄弟です。世の中の動き、浮ついた流行り廃りには惑わされないで普遍的な“にんげんの営み”を求めていたい。望みはそれだけです。『道具屋通信』はそんな思いから発する“にんげんの声”マガジンとでも云えるでしょうか。」

そんなふうに伝え、自らを編集人と語るその人は、まさかの1991年生まれ。中高生の頃からずっと独自で同人誌をつくりつづけており、この全28pのマガジンは500円で販売されている。兄弟そろって、写真はNG。SNSもやっていない。
ぜひ、お店に訪れてください。

 

道具屋
〔住所〕愛知県瀬戸市寺本町26
〔営業時間〕10時〜19時(木曜定休)
〔電話〕050-6870-7958
〔メール〕doguya@doguya.jp

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