今年の10月、瀬戸にトランシルヴァニア風料理が食べれる「ナトゥール・ビュフェー」がオープンした。場所は「せと末広町商店街」の一角で、「喫茶NISSIN」のすぐ横。オープン以来、ナンダ、ナンダ、トランシルヴァニア風って、なに!? と界隈ではかなりの話題になり、1ヶ月以上経った今、町にすっかりとけこんだ。
店主は、お髭がとってもチャーミングなハンガリー人のラーザール・アティッラさん。大学院でハンガリーやトランシルヴァニアの民俗舞踊を研究されていた大塚奈美さんに出会い、2005年に結婚されて、日本へ。先日、お店におじゃましたときに、料理のことあれこれと聞いていたら、「キッチン、見る?」と聞かれ、ぜひぜひと朝8時半から厨房に乗り込ませていただき、お話をおうかがいした。

ラーザールさんは、瀬戸市内に「ナトゥール農園」があり、トランシルヴァニアの農村に伝わる有機栽培農法でお米や野菜を育てている。市場に出すと、オーガニックの野菜でも「ゼンブ、一緒、一緒!」になってしまうことから、オーガニック野菜そのものの味を味わってもらいたいし、トランシルヴァニアのことを知ってもらいたい、とお店をオープンした。

さて、ここで気になるのが、“トランシルヴァニア”という地域。みなさん、どこ!? と思っていらっしゃるかと思うのですが、現在はルーマニア領ということで、ルーマニアの北西部という位置づけで存在しているものの、昔からハンガリー人、ルーマニア人、ザクセン人など、いろいろな民族の方が暮らしてきた地域。そのなかでも、古くからハンガリー人が暮らしてきた、人口400人ほどのボガールテルケ村で育ったそう。
ご両親は兼業農家で、自宅の近くには広大な畑があり、動物もたくさん。敷地内には「牛ありまーす、鶏ありまーす、豚ありまーす!」だったそうで、お肉は、自分たちでさばいて、いただく。キッチンにおじゃました時は、ナイフ1本で、肉も野菜もどんどん切り、その手つきは料理人というよりは、農家、猟師といった感じで、どこでも生きていけそうだな感がビンビン伝わってくる。

お店に登場するお料理は、現地の家庭料理。個人的には、とくに家族みんなでよく作っていたという、「トランシルヴァニア風ソーセージと野菜煮込み」がおすすめ。豚肉、にんにく、塩、こしょう、そしてパプリカがたっぷりで、肉の味がどーんと味わえて、うまし。なお、一緒に添えられている“プリスカ”と呼ばは、トウモロコシ粉が使われ、現地では牛乳をかけて食べられたりしているそう。なかなか個性的な味わいヨ。なお、お店には刺繍が施されたタペストリーが展示・販売されていて、激カワ。ぜひぜひお店をのぞいて、トランシルヴァニアの空気を味わってくださいな。ラーザールさん、かなりマイペースなので、時間に余裕あるときに行くのがおすすめです(笑)!

[店舗情報]
ナトゥール・ビュフェー
住所:愛知県瀬戸市末広町3-7
電話:050-5372-8710
営業時間:11時〜14時、18時〜20時
定休日:月・火曜

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