いや〜、瀬戸市出身の高校生棋士・藤井聡太くん、すごいですネ!
聡太くんといえば、2016年に史上最年少(14歳2か月)のプロ棋士としてデビューし、いきなり29連勝の快挙を達成。現在では、史上最年少(17歳10か月20日)のタイトル挑戦者として、「棋聖戦」に挑み、5番勝負のうち第1局を見事に勝利。さらに、別のタイトル「王位戦」への挑戦権も得るなど、勢いが止まりません。

瀬戸では、その大フィーバーぶりが大変なコトになっており、とくに「せと銀座通り商店街」は、応援が大爆発。藤井くんの対局があるたび、必ずといっていいほどテレビのニュースで、商店街の様子が紹介されています。

そのきっかけは、商店街で洋服のセレクトショップ「noveRuga」を営む、店主の飯島加奈さん。2017年にシャッターを使った大盤“シャッター大盤”をはじめると、大きな話題に。最近では、対局があるごとにテレビ局のクルーに終われる日々で、対局がはじまる前には出待ち、対局後は囲み取材で「今のお気持ちは!?」と聞かれる、おもしろポジションを手に入れています。

そんな加奈さんに、聡太くんの魅力をとことん語って頂き、さらに今回のタイトル戦の楽しみ方を解説いただきましたヨ。

––––聡太くんの応援をはじめたきっかけを教えてください!
加奈さん:3年前かな。聡太くんがデビューしたときは全然知らなくて、29連勝で話題になっていたときに、ラジオパーソナリティを担当させていただいてる「ラジオサンキュー」の牧社長に駅前で「29連勝の応援してるからおいで」と誘っていただいたんです。

そのとき、まちの人も、メディアもぎゅうぎゅうに集まっている様子を見て、これだけ盛り上がっているなら、商店街でも何かやらなきゃ、と。そのときに初めてお向かいのシャッターを借りて、シャッター大盤をやってみたんです。でも、聡太くん負けたちゃったんですよ。応援したタイミングで、負けた……!

それで応援とはなんぞや? と自分のなかで考え出しちゃって(笑)。結果だけを見るのではなく、聡太くんが、日々、積み重ねる過程を見ていこうと思ったんです。それで、対局があるたびに中継を始めたら、だんだんと聡太くんかわいい♡と、母性があふれ出して、この子のためにもっと頑張らなきゃ! と思うようになったんです。

––––どんなところが魅力なんですか?

加奈さん:顔、かわいいですよね(笑)。雰囲気も、だな。それに聡太くんは将棋以外うまくできない子なのね。ニュースとかでも、よくいわれているのは、小学生の頃、詰将棋をずっと考えて帰ってたら、溝に落ちちゃったエピソード。将棋に集中しちゃうと、ほかのことがまったくできない。そういう子なのね。そこが、ずっとブレない。

対局中の集中力もすごいですね。聡太くん、見た目はふわっとしてかわいいのに、戦い方が怖いの。なんかね、勝ちに対してめちゃくちゃいやらしいの。でも、私も負けず嫌いだからそこが好きだし、内に秘めた負けず嫌いが出てきて、大逆転するときが見ているとすっごい気持ちいいの。

––––対局をみて、そこまでわかるんですか!?

加奈さん:ちょうど羽生名人世代だったから、駒の動かし方はなんとなく覚えていました。最初はやっぱりよくわからなかったんですけど、3年も対局を見ていると、何が起きているのか、聡太くんが考えていることも、なんとなくわかるようになってたかな。

聡太くんの将棋のさしかたが特殊なのは、プロ棋士からすると、正解じゃないことをするんです。下手すると、素人がさすような手をさす。だから、プロ棋士も一瞬「なんで?」という顔をするぐらい、わからない手だったりする。なんなら、素人の私もそれだと思ってた! という手も。でも、聡太くんが見えている世界は、もっともっと先で、その手が何十手も先に効いてきて、あの一手に意味があったんだ、ということがわかってくると、もう鳥肌〜ってなる!

––––今、話題になっている「棋聖戦」のみどころは、どんなところにあるんですか?

加奈さん:まずね、棋聖戦への挑戦権を得る前の挑戦者決定戦(挑決)が、ドラマだったんですよ。聡太くんは、プロの棋士が集まる研究会にあまり参加していないんだけど、挑戦権を争った永瀬拓矢先生とは、唯一プライベートで研究している相手。その上で、公式戦初対局だったのね。ちなみに、王位戦でタイトル挑戦権の対局をしたのも、永瀬先生です。永瀬先生は二冠、タイトルをふたつ持っているという状況。

聡太くんは、これまでベスト4まではいけるけど、それ以上を超えられていなかった。菅井竜也先生や豊島将之先生とといった、強い若手棋士がどうしても超えられない。けれど、この1年でその方たちを予選で倒し、最後が永瀬先生だったの。

それが圧勝、とまではいかないけど、気持ちよく勝つことができた。本当に実力をつけて、ここまでやってきたんだ、ということが伝わってくる戦いぶりだったんです。それがあっての、タイトルへの挑戦ですよ。

ちなみに、プロ棋戦は8つのタイトル戦があって、それぞれ約1年のトーナメント戦もしくはリーグ戦でタイトルへの挑戦者を決めます。お相手は、渡辺明先生。「魔王」と呼ばれるめちゃくちゃ強い先生で、ラスボスみたいな感じ。その渡辺先生に、初戦で勝利をおさめた。しかも、ラッキーではなく、実力でちゃんと勝ったという将棋だった。2戦目は手番が変わり、渡辺先生が先手で有利になります。先手の方が流れをコントロールしやすく、後手のほうが受けて考えていかなきゃいけない。渡辺先生は研究して、じっくり準備をされるタイプなので、どんな準備をしてくるか。

それに対して、聡太くんがどんな対応をしてくるか。私は聡太君が負けるとしたら、2戦目だと思っています。2戦目に負けて、3戦目、4戦目をとると思っているんだけど、2戦目の結果が大きいなと思う。だから、6月28日(日)は大一番! 2戦目を勝てたら、ストレートもあるかな、と思いますよ。

ということで、加奈さんの激アツ解説で、今回のタイトル戦のおもしろさがわかっていただけたでしょうか!? メディアのみなさん、ぜひとも、加奈さんにディープなお話を聞いてあげてくださいませ。どこまでも、詳しくお話してくれるはずです(笑)

さあ、まもなく大一番の対局がはじまります!
第2局=6/28(日)9時〜

【棋聖戦日程】
第1局=6/8(月)、第2局=6/28(日)、第3局=7/9(木)、第4局=7/16(木)、第5局=7/21(火)

noveRuga
住所:瀬戸市朝日町27
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜

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