ごあいさつこんにちは。「喫茶NISSIN」の梨歌です。最近、1945年から続く家業の4代目店主になりました。私が店に来た6年前は、「ますきち」の南君がUターン、「ほやほや」の未来ちゃんがまち歩きをして原稿を作り、シェアアトリエの「タネリスタジオ」、その1階にある「Art Space & Cafe Barrack」、ツクリテをサポートする施設「せとまちツクリテセンター」がオープンし、明らかに盛り上がりそうなタイミングでした。まだNISSINに来る前は、商店街はお年寄りが集まるイメージをもっていたので、同年代の人達とはもうあまり話せなくなるな…(遠い目)と思っていたのに、めちゃくちゃいて、じわじわと仲良くなり続けているのはとても良いギャップでした。「NISSIN」の日常のこと喫茶NISSINでの日常は、いつもの時間にいつものお客様が来て、”ミルクだけ”や”スプーンとミルクちょっと”など、その人のカスタマイズコーヒーをお出しして、「今日の晩ご飯は何を作ろうか」「楽しい展示会があったよ」「天気がいいから洗濯物が乾くね」と日常のお話をしたりしています。観光のお客様から瀬戸や焼き物についての質問を頂くと、母がマシンガントークを始めるのでそれを横目に、迷惑になっていないだろうか? と目を光らせ、丁度良く終わらせるのも板についてきました。モーニングが落ち着いたら、お腹が空くのでお昼ご飯は時間になったらお店で食べています。おやつの時間になったら「コーヒー美味しい」とお客様と一緒に私も母も飲んでいますので、お客様にはアットホームと感じて頂ければありがたいのですが。NISSINで過ごす事は私にとって”安心”に包まれている好きな時間なのです。穏やかな時間を噛み締める日もあれば、むかつく日もあります。「商店街は昔は賑やかだった」「今はだぁれも歩いとらん」「あんたはここで何やっとる、手伝いしてないで仕事しろ」とか何やらかんやら言われる事でここでの頑張りを否定された気持ちになる事もあります。むかつきが爆発すると口内炎とも戦わなければなりません。だけど、そんな時は同じ様にお店を開き、良い物を提供し続けている人と話すと心が晴れる事に気付きました。心が晴れると「また明日も頑張ろう」と思える事にも気付けました。少しお店を離れて、むかつきも笑いに変えてお茶を飲んで吹っ飛ばしに行く事は、ちょっと未来の活力になります。良いお店を営むためには、心も身体も元気でいないとと感じます。『ほやほや』の連載では、瀬戸にある大好きなお店を営む人や、お話ししたいなという人とトークを繰り広げて、私自身が「さ、頑張ろうね」となる様な時間を更新出来たらと思います。よかったら、どうぞお付き合い下さい!