9/8(土)、9/9(日)は、1000年続くやきものの産地、瀬戸市にいちばん人がやって来る「第87回せともの祭」が開催される。昭和7年からなので、なんと戦前からずっと続いている。このお祭りは日本最大級の陶器市といえばわかりやすいが、実はもっと奥深く、瀬戸が生んだ偉人・加藤民吉さんを讃えたもの。市外の方は民吉って誰!? と思われるかもしれないが、瀬戸の磁祖と呼ばれるお方で、瀬戸市民は小学生の頃にまるで日本中の誰もが知っているかのように、その存在を叩き込まれる。

理由はかつて瀬戸市では陶器だけをつくっていたのだけれど、江戸時代に真っ白で美しい磁器が大流行すると、民吉さんは製法を学ぶべく九州・有田へ。瀬戸市に戻って、磁器の製法を伝えると、瀬戸の磁器が飛躍的に発展し、“せともの”が全国区になっていったそうな。その功績から今も市内の窯神神社に祀られている。ちなみに、陶器と磁器の違いは原料の違い。陶器は土もの、磁器は石ものといわれるそうですヨ。

「せともの祭」の会場は、名鉄瀬戸線の尾張瀬戸駅周辺。瀬戸川沿いにはずらりと陶磁器店が並ぶ。いつもは東南アジア的なゆる〜い空気が流れているものの、お祭りのときだけは、人口約13万人のまちに数十万人の人がやってくるとあって、空気が変わる。オハヨー精肉店の店主も「串カツだけで2,000本揚げるよ」と当然のごとく、桁違いの数を売る気満々のようだった。ちなみに、いつもはお店に登場しない数日間煮込み続けて完成する土手煮が食べられるので、お見逃しなく。

記事を書くわたしにとっては、待ちに待った職人や陶芸家の方たちに一気に会うことができる年に1度しかない最大のチャンス。市内の洞、赤津、水野、品野地区が拠点とされていて、場所がわかっても、職場なので普段から工房を開けていたり、ギャラリーを併設していたりして、お会いできるのはごくわずか。瀬戸市のやきものの全貌が見えてくる気がするので、歩き回るぞー。なお、編集室がある「ますきち」では「瀬戸市の若手ツクリテ市」を開きます。詳しくは準備の様子を含め、明日改めて報告します。
たぶん、ドタバタ!

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