尾張瀬戸駅からおよそ4km。すっぽりと山に覆われ、窯元が多く集まる品野地区に、来年で創業100周年を迎える染付窯元「眞窯」はあります。
そのすぐ隣に、家族みんなでつくりあげた焼き菓子の専門店「Bakeshop & CAFE MITTEN(ミトン)」が、11/23(金)にオープンしました。長女で4代目の加藤真雪さん(左)と、次女で店主の有記奈さん、“やきもの”が大好きな姉妹にどんなお店なのかおうかがいしましたヨ。おふたりとも、ほんわか〜♡

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有記奈さん:お店を開くきっかけは、うちに修繕しないといけない建物があって、お父さんが言い出した「有記奈のお店にしたらどうか?」というひと言なんです。お店を開く人って、自分がお店をやりたいとか、思い入れが強いと思うんですけれど、わたしはいつかできたら、という想いはあったんですが、家族でお店の準備が始まって、やっと意識したんです。ほんとに何も考えてなくて、行き当たりばったりでごめんなさい!

真雪さん:実は一番乗り気だったのは、お父さんなんです(笑)。妹がパティシエの学校で学んだ後に洋菓子店で働いていたので、どうせ建物を直すなら、有記奈のお店にしたらどうかという話が持ち上がったんです。

有記奈さん:自分のお店はいつかできたらという感じだったのですが、幼い頃から「夢はなんですか?」と聞かれると、菓子屋さんやケーキ屋さん、と答えていました。お母さんが仕事の合間におやつをつくっていたり、叔母がパン教室の先生で教えてくれたり、手づくりの焼き菓子に触れる機会が多かったからかもしれないです。

真雪さん:今は少なくなってしまったんですけれど、窯屋さん3時に休憩があって、誰かがお茶を淹れて、茶菓子を持ち寄ってひと息つく時間があるんです。うちの場合はおじいちゃんもおばあちゃんも。家族みんながずっと一緒にいるもんね。そのときにお母さんがつくったお菓子を出してくれたり、お父さんがサイフォンでこだわってコーヒーを淹れたりしてるよね。

有記奈さん:お店で出しているクランベリークッキーの生地は、小さいときに母や叔母に教えてもらったレシピなんです。シフォンケーキも小さい頃からよくつくっていました。今回、ドリンクはお母さんが中心になって考えてくれて、寒い冬にぴったりな自家製のジンジャエールやホットジンジャー、これから冬にかけて、おばあちゃんがよくつくってくれた“みかんの汁”も登場する予定です。みかんをまるごと煮て、果実を食べながらみかんの汁を飲む、そんなちょっと変わった飲み物です。

真雪さん:加藤家に代々伝わる味みたいなものが、お店で味わっていただけたら、うれしいですね。お店のうつわに関しては、デザイナーさんがものすごく親身になって考えてくださって、さらに私と母と父でぎゃーぎゃーと話あって(笑)、本当に苦労して完成しました。うちは“染付窯屋”と冠をつけて、伝統的工芸品に指定されている瀬戸染付焼を多くつくっているんですが、今回は「シンプルで、焼き菓子がきれいに見えること」を考えて、真っ白で、ちょっと高さのあるうつわに仕上げました。

高さや脚のあるうつわは、神様のお供えや結納の時など、特別な感じを受ける気がするんです。何気ない焼き菓子を盛りつけると、特別感がある。そういうタイプのうつわもやってみたら、幅が広がるかな、と思って。お店のオープンをきっかけに、「眞窯」のうつわも使っているところを写真で発信したり、ギャラリーを月に何度か開けられるようにしていけたらいいな、と思っています。

有記奈さん:前に、お友だちから「有記ちゃんがお菓子つくって、お姉ちゃんがうつわをつくる。そんなお店ができたらええなあ」といってくれたことがあって、私もそうだね、と思っていたら、そのほわっとした想いが形になっちゃった。今まで、家族を笑顔にしてきた焼き菓子を、家族でつくったうつわにのせて、みなさんを笑顔にすることができたらうれしいです。

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