2022年11月1日に誕生するジブリパーク。そのとなりには“せともの”のまち、愛知県瀬戸市があります。 “せともの”という知名度に対して、瀬戸というまちについては、まだまだ知られていません。そこで、この機会にもっと多くの方に知っていただきたい、さらには訪れていただきたい……! ということで、瀬戸市内の個人店約20店舗が集まって、「となりのせとまち」プロジェクトをはじめました。発起人は「本・ひとしずく」の田中綾さん。運営メンバーに粘土屋&陶芸体験「CONERU nendo shop & space」の牧幸佑さん、「ますきち –宿泊・喫茶・土産・案内-」南慎太郎、そして、ほや子もメンバーの一員として、活動させてもらっています!ほかにも、飲食店、お茶屋さん、うつわのギャラリー、体験工房、雑貨店など、瀬戸への入口となるすてきなお店がご参加くださって、動きはじめました(詳しくはこちらからどうぞ)。どんな企画かご紹介させていただきますね。 瀬戸はどんなまち?まずは改めて、せとまち=瀬戸をご紹介です。「ジブリパーク」から、瀬戸市の市街地へは、車で山を下っていくこと15分ちょっと。尾張瀬戸駅周辺に到着すると、のんびりとした空気に包まれます。 1000年以上もやきものをつくり続けている土壌から、陶芸体験はもちろん、木工体験、現代美術作家によるアートギャラリーやカフェなど、さまざまなものづくりに触れられる場があります。最近では、ふたつのアーケード商店街周辺を中心に20代、30代の若手による新しいお店も増えてきていて、新旧が融合して、にぎやかになっています。 徒歩圏内には、「窯垣の小径」という瀬戸にしかない、やきもののまちらしい景色も見られます。ここは、いらなくなった窯道具が再利用され、石垣のように積み上げられた「窯垣」が、400mほど続いています。中心市街地はほとんどが徒歩圏内なので移動しやすく、散策することが、とても楽しいまちです。 瀬戸に誕生していた、かもしれない「ジブリパーク」中心市街地から5キロほど先には、2005年、「モリコロパーク」を会場として、“自然の叡智”をテーマとした「愛・地球博」の原点となった場所があります。それが瀬戸市海上町を中心に約540haという広大な森が広がる「海上の森(かいしょのもり)」です。本当は、ここがメイン会場になる予定だったのですが、工事の最中、絶滅危機の恐れがあるオオタカの営巣を発見。大規模な反対活動が行われ、メイン会場はあれよあれよという間に現在、「ジブリパーク」が開園する、長久手市の「モリコロパーク」へと移っていきました。そして、万博後、長久手市は「日本一若いまち」として、若い人が集まるまちとして、注目されていきました。これは瀬戸市民にとっては、涙なしには語れない話……! ですが、今思うと、瀬戸は当時からあまり変わらず、どこか懐かしい景色があちこちで残ったので、実はよかったなあと思っています。物語が生まれるまち、せとまち。1000年以上やきものをつくり続けている歴史あるまちには、絵になる景色や個性豊かな人たちの物語がたくさんあります。そこで、プロジェクトのキャッチコピーは「物語の生まれるまち、せとまち」へ。歴史あるまちには、絵になる景色と個性豊かな人たちの物語がああります。そんな瀬戸の魅力をみんなで発信していきたいと思います。「となりのせとまち」のプロジェクトでは、#となりのせとまち でみなさんが主人公の瀬戸物語を綴っていただき、瀬戸の良さを伝えていただきたいです。あなたが旅した瀬戸のこと。おすすめしたい瀬戸のこと。瀬戸がいいな、と思ったら、ぜひ投稿してください。検索すると、瀬戸っていいな、行ってみたいな、とほっこりするような気持ちになっていただけるようなものになったら、うれしいです。わたしたちは、瀬戸がとてもおもしろいまちだと感じています。街並みも食文化も、やきものの一大産地という歴史的な背景があって、今につづいていることが多く、ここにしかないものがたくさんあると感じています。 中心市街地には、まるで物語の世界へ迷い込んだような、絵になるレトロな街並みも残っています。ところが、近年、古い建物は次々に壊され、よくある風景へと変わりつつあります。この景色が残るようにするには、とにかく人がたくさん訪れてくれれば良いのではなく、理解あるみなさんがきちんときてくださること。瀬戸の良さを知っていただき、その良さを感じにまた訪れて頂けるようになること。豊かな自然、レトロな街並み、点在する古民家……のある瀬戸。スタジオジブリのファンのみなさんと瀬戸とは、きっと相性が良いのではないか。勝手にですが、そんなふうに考え、わたしたちはこのチャンスに、しっかり瀬戸の良さを広めていきたいです。盛り上がっていくぞ〜、というタイミングでズッコけることもよくある、瀬戸。そんなところが地元民にとっては愛おしくもあり、今度こそ、やったるぜと、ぜひ一緒に拡める仲間になっていただきたいのです。多くのみなさんにご協力いただけるとうれしいです!【アクセス】せとまちの中心部は名鉄瀬戸線の尾張瀬戸駅周辺です。ジブリパークからせとまちへは、車やバスでの移動がとても便利ですよ。【車】ジブリパークから約15分(6.5km)【バス】 土・日曜は「愛・地球博記念公園駅」から陶磁美術館 菱野団地経由 「名鉄バス」 瀬戸駅前(尾張瀬戸駅)行。平日(開園日)は、瀬戸市による1日6便のシャトルバスが運行。(時刻表はこちら)※土日は経由のため約30分、平日は直行のため約20分で到着します。[お問い合わせ] tonarinosetomachi@gmail.com